移住定住施策が全国で開始

スローライフ東京都への一極集中がここ数十年の間社会問題化していますが、特に今後近いうちに起こることが予想されている南海トラフ地震への危機管理ということもあり東京を離れ地方へ移住しようとする人も少しずつ出てきています。

地方都市側も若い世代の人が東京やその周辺都市に引っ越しをしていくことで過疎化や働き手の不足が起こっていることを大変深刻に捉えており、なんとかして地方に人を呼び戻そうという動きを始めています。

参考>>「移住促進のための取組」について

この施策のきっかけになったのは鳥取県の「未来づくり推進局」の取り組みで、急激に人口減少が進んでしまった事態に対応するため県外に情報を発信するとともに田舎暮らしを体験してもらうといった活動を展開しました。

その結果県内に居住してくる人が少しずつながら増加してきており、現在でもゆるやかに希望者が増えてきているという改善が見られました。

東京での生活から離れたいと思っている人は潜在的にはかなりの数でいるようですが、実際に田舎で生活をするということはどういうものかがイメージできないということも多いのでそれを先回りしてどんどんアピールしていくというのは大変素晴らしい方法であったと思います。

なお鳥取県では「いなか暮らしコーディネーター」を東京都大阪においており、移住を希望されている人の意見を聞いたりどういったお試し体験ができるかを案内してくれているそうですので、気になる方はぜひ一度お話を聞きに行ってみてください。

田舎暮らしの実態とは?

地方出身者や親類が地方に住まわれている方であればなんとなくでも田舎の生活はわかると思いますが、生まれも育ちも東京都という人になると具体的な生活スタイルはなかなかイメージしづらいことでしょう。

漠然としたイメージとしては「田舎は土地が広い」「時間の流れがゆっくりしている」「食べ物や空気がおいしい」といったことを浮かべるのではないでしょうか。

確かに田舎は東京に比べて土地の値段がとても安いですから、同じ一軒家であっても使用できるスペースがかなり広くなります。

しかしながら東京と比べて生活スタイルがゆっくりになるかというと必ずしもそうとも言えない部分もあり、移動や買い物に東京とは違った苦労を感じることにもなってしまいます。

東京であればすぐに行くことができるような場所や、簡単に手に入るものが田舎ではかなりの手間をかけないといけないということも多いので、そうした不便さもきちんと理解した上で移住を考えないと「やっぱりやめた」という逆Uターンになってしまうかもしれません。

当たり前のことですが東京には東京のよいところがあり、田舎には田舎のよいところがあるということはきちんと知っておくべきことです。

ネックになるのは仕事と子育て

田舎への引っ越しは単身や夫婦だけといった大人ならばそれほど難しくありません。

買い物などの不便も自動車を持っていたりネット通販を使えばある程度の不便はクリアすることができます。

ですがどうしても自力で解決することができないのが仕事と子育てです。

そもそもとしてどうして地方から都会に移住してしまうかというと、それは仕事がないからです。

移住をするときには雇用推進などにより職場を見つけることができたとしても、何らかの事情で転職をしたいということになってもなかなか次の仕事が見つからないということはよくあります。

それと子供を育てるための環境、とりわけ教育関連の施設はやはり東京と地方では比べ物になりません。

地方都市では子育て支援や教育についての配慮をされているところもあるので、子供を田舎で育てたいという場合にはそうした支援策も詳しく調べておいた方がよいといえます。