似て非なるものであるリノベーションとリフォーム

リノベーションについて既存住宅の再利用が推進されるようになっていますが、案外住宅建築の現場で使用されている用語については正しく理解をされていないこともよくあります。

もっともこれはユーザー側の問題だけではなく、住宅建築や不動産の現場での技術や仕様がめまぐるしく移り変わってきているため新しい言葉がどんどん生まれてきているということも関係しているようです。

そんな最近になって急激に広く使用されるようになってきたワードの一つが「リノベーション」です。

古い住宅や中古マンションをより住みやすいものにするために内装を大幅に改築する「リフォーム」は以前より行われてきた方法ですが、それをさらにもう一歩進めたものが「リノベーション」ということになります。

数年前のテレビのバラエティ番組で既存の住宅をプロの工務店によりすっかり作り変えてキレイにするというリフォーム事例が取り上げられたことにより、「うちもこんなふうにキレイになるかも」といった希望で依頼をされる人もかなりいました。

最も有名となった某リフォーム番組の場合は面白くするために色々話を盛っていた部分も多くのちのち批判を受けることもあったようですが、実際全国の施工業者の技術レベルはかなり高くなっており相当に古い住宅でも新築に劣らないような設備にすることは十分に可能です。

しかし「リフォーム」の場合いくらキレイで新しい設備にするとしてもそれはあくまでも「Re-From」という形を作りなおすという趣旨で行われます。

一方の「リノベーション」はリフォームでされるような高い技術を使用しつつ、従来までその建築物が持っていた機能に新たな価値を付け足すという単なる作り直しではない方法が取られます。

「Re- Innovation」という考え方とは

「リノベーション」という言葉は「Innovation(イノベーション)」をリフォームによって行おうということでできた造語です。

なおこのリノベーションという言葉は特定の企業や施工業者の工法などではなく国土交通省によって定義をされている言葉であるので特にサービス名として使用をすることには問題はありません。

英語にするとちょっと感覚的に理解しづらいこともありますので国土交通省の定義を引用しますと、リフォームとは「修繕」をすることをさし、リノベーションは「改修」をするということだそうです。

具体例で言うと例えば築数十年の古い住宅に対して行う場合、建物全体をキレイに設備を作りなおすだけであればそれは「リフォーム」です。

「リノベーション」の場合には例えばお風呂場の位置を二階に移動させたり、純和風住宅であったものをすっかり洋風に作り変えるといったように、もともと持っていた機能をすっかり作り変えてしまうということになります。

この二つの方法は厳密に線引がされているというよりも、「リフォーム」作業として広く定義されているものの中で特別に何らかの価値付加をする工事を行う場合をさして「リノベーション」と呼び直すと考えておいた方がよいといえます。

実際の事例を紹介している企業もありこちらなどはかなり参考になります。

参考>>リノベーションとは

リノベーションを依頼する場合の注意点

リノベーションは現在までかなりの施工事例が積み重ねられてきていますので費用や日数もびっくりするほど手頃に利用することができるようになっています。

都内などでは過去に投機目的で多数建築されたマンションが中古物件として売りだされているため、値下がりしたそれらマンションを選んで買い、内部を自分好みに作り変えるという方法で住宅づくりをされるということもできます。

土地や費用に十分に余裕がある戸建て住宅ならば理想通りの住宅づくりができるかもしれませんが、マンションなどの集合住宅では新築であっても自分の理想通りの部屋を探すのは難しいものです。

その点リノベーションを得意とする業者に依頼をすれば、中古物件の購入を検討する段階からどういったことがどのくらいの値段でできるかという見積もりをとることができますので、ある意味新築物件を買うよりも自由度の高い部屋探しをすることができます。

ただしリノベーションは大変流行していることから、過去にあまり実績のない工務店も数多く参入しているという状況も起こっています。

リノベーションを依頼するなら過去の実績や担当者の信頼性を十分に比較して選ぶようにした方がよいでしょう。